発明から生まれた製品・サービスの事例
ハイドロゲル刺激培養皿
東北大学大学院工学研究科の西澤松彦教授らは、ハイドロゲル基材の表面及び/又は内部に導電性高分子や炭素材料で形成された電極を設けた「ゲル電極」に関する研究成果の一つとして、ハイドロゲル基材上で培養される細胞に対して効率よく刺激電場を伝えられるように電極を配置した細胞培養器を開発しました。この細胞培養器の特徴としては、
・ プレートの蓋を開けずに培地交換や細胞に対する薬剤投与ができる。
・ マイクロチャンバーを閉じたまま外部から細胞を監視、反応分析できる。
・ 培地の電気分解による毒性気泡の発生や温度上昇による発熱などの悪影響がない。
・ 電気容量が大きいため金属よりも電極面積を小さくでき、また柔軟性があるため培養器をコンパクトにまとめられる。
などが挙げられます。
現在、この細胞培養器に関する特許群(特許5712438号等)のライセンシーである株式会社ユニークメディカル様において、本技術を利用した「ハイドロゲル刺激培養皿」が製造販売されております(詳細はこちらをご覧ください)。