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発明案件

北海道大学技術
整理番号:HK24-008

コポリマーを含む新規吸着剤

高塩濃度下でも吸着能が高い高分子吸着剤

概要

 水質汚染は地球規模で深刻な課題であり、低消費エネルギーで、大量の化学薬品などを使わない環境にやさしい汚染物質の回収・除去技術の開発が求められている。廃水処理の1つに、吸着剤を用いて汚染物質を除去する方法があるが、既存の吸着剤には、廃水中に含まれる塩によるデバイ遮蔽効果により、吸着能力が失われるという課題があった。
 本発明は、塩分濃度が高い廃水中でも良好な吸着性能を発揮する、カチオン性又はアニオン性官能基含有モノマーと、芳香族基含有モノマーとのコポリマーからなる新規吸着剤に関する。本剤を用いることにより、産業廃水中の化学物質、特に、繊維染色工場やインキ工場等の廃水に含まれるイオン性染料を、より効率的で低コストに除去することが期待できる。

性能・特徴等

コポリマーを含む新規吸着剤

※合成方法に独自のノウハウ有り

理想状態である純水中のイオン性染料の吸着能に対して、高塩分水中でも約60%の吸着性を維持できる。従来のイオン性の高分子凝集剤剤では、高塩分水中では吸着能をほぼ失ってしまう。

特許未公開の為、データの開示につきましてはご希望に応じて個別に対応させていただきます。

応用例

・廃水処理剤
・イオン性染料や色材の吸着剤
・重金属イオンや無機イオンの吸着剤

関連文献

※随時更新致します。
(1)H.Fan et al., Nature Communications, 2019, 10(1): 5127.
(2)H.Fan et al., Science China Chemistry, 2021, 64, 1560.

知的財産データ

知財関連番号 : 特願2023-009329
発明者    : グン 剣萍、范 海竜、廖 鴻廣
技術キーワード: ポリマー、吸着剤、排水処理、水質改善






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