弘前大学技術
整理番号:K23-029
CBR1発現トランスジェニックマウス
発癌抑制、ダウン症等の作用機序解明に有用
概要
NADPH 依存性の還元酵素であるCarbonyl reductase1(CBR1)は、発癌抑制、心毒性、ダウン症等の様々な細胞プロセスに関与する事が知られている。本発明者らは、発癌抑制、抗癌剤の心毒性、ダウン症等との関連性についてのCBR1の詳細な作用機序の解明をするべく、全身でCBR1を過剰発現するトランスジェニックマウスを開発した。
トランスジェニックマウスは、心臓でmCbr1が過剰発現している個体(以下、Tg7)と心臓に加え、脳、肺、脾臓、腎臓、子宮、卵巣でもmCbr1が過剰発現している個体(以下、Tg15)の2種類が作製された。
Tg7およびTg15は、CBR1が制御する分子機構を解析するために有用であるため、CBR1が関連する疾患の薬剤スクリーニングに利用できるのではないかと考えている。
心臓での蛋白発現(抗CBR1抗体免疫染色)
応用例
・トランスジェニックモデル動物
関連文献
[1] Molecular Biology Reports (2023) 50:531–540
知的財産データ
知財関連番号 : 特開2023-108323
発明者 : 横山 良仁、横山 美奈子
技術キーワード: ランスジェニックマウス、CBR1、薬剤スクリーニング