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発明案件

東北大学技術
整理番号:T04-168

熱遮蔽コーティング部材およびその製造方法

高温環境下で長時間曝されても、基材から剥離・脱落を抑える

概要

 熱遮蔽コーティングは、約300mmのセラミックコーティングにより、100℃程度の熱遮蔽効果が得られるため、発電用ガスタービンの燃焼器や翼への適用が不可欠になっている。しかし、高温環境下で長時間使用すると経時的な劣化が生じる。特に、コーティングの剥離・脱落等が生ずれば、基材であるNi基超合金が使用温度を超えた環境に曝されるため、大事故につながる可能性がある。また、今後燃焼温度の更なる高温化による高効率化が検討されており、熱遮蔽コーティング/ボンドコート界面の強度向上が求め られている。
 本発明によって、高温環境下で長時間曝されても、基材から剥離・脱落することのない熱遮蔽コーティング部材およびその製造方法を提供することが可能になった。本発明は、熱遮蔽コーティング/ボンド層のような異種材料界面の接合力を向上させるのに、メカノケミカル反応を利用していることを特徴とする。本発明では、機械的負荷によりボンド層粉末を活性化させることができ、熱遮蔽コーティング層の熱成長酸化物の生成が抑制される。本発明で、基材とボンド層の界面強度を約4倍向上させることができた。

界面強度を向上させる

【図1】

熱遮蔽コーティング部材およびその製造方法

【図2】

熱遮蔽コーティング部材およびその製造方法

応用例

・先進ガスタービンの高温部品
・航空ジェットエンジン

知的財産データ

知財関連番号 : 特許第4644803号
発明者    : 小川 和洋、庄子 哲雄、市川 裕士、オルグ ソロネンコ
技術キーワード: ThermalBarrierCoating、Coating、MechanochemicalProcess







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