東北大学技術
整理番号:T07-088
磁界検出素子および磁界検出装置
一瞬の磁界変化をとらえ、温度変化や位置変化を記憶可能です。
概要
磁性記憶素子を用いた装置には、ハードディスク(HDD)、磁気記憶メモリー(MRAM)、磁気記録媒体、磁気光学素子(MO)などがあるが、これらの記憶素子は、磁気モーメントの2極性に起因したオン(1)、オフ(0)の2値状態での記憶や再生を行うものである。 これに対して、オン、オフ、リセット(再生時に自動消去等)の3値状態を記憶する素子も開発されているものの、薄膜積層構造を用いた複雑な素子構造を必要としたり、複雑な電気制御回路を付加して実現している。
本発明は、簡単な素子構造で、+1,0、-1の3値状態を記憶できる新しい磁界検出素子であり、事象記憶型磁気スイッチ、3値記憶素子、又は、再生時に自動消去する記憶素子など、従来にない磁気記憶素子を提供できる。
3値状態の磁区構造
効果・応用例
・温度変化による磁界変化する素子を利用すれば、0.1℃の精度で温度変化を記憶するセンサー。
・位置変化を磁界変化により記憶することで、封が開けていない事を証明可能なパッケージ。
・製造・検査ラインでの異物(磁性体)の通過を見逃さない、異物検査装置やセンサー。
・ドア、窓、陳列ケース等に適用すれば、一瞬の衝撃や移動を見逃さないセキュリティ用記憶センサー。
知的財産データ
知財関連番号 : 特許5540180
発明者 : 石山 和志
技術キーワード: 制御、計測、機械