東北大学技術
整理番号:T09-087
相変化材料および相変化型メモリ素子
熱的安定性に優れ、低消費電力にも貢献
概要
近年、携帯電話等のモバイル型電子機器の急速な市場拡大に伴い、Flashメモリに代わる次世代不揮発性メモリとして磁気抵抗メモリ(MRAM)、強誘電体メモリ(FeRAM)、相変化メモリ(PCRAM)などが盛んに研究開発されている。その中で相変化メモリ(PCRAM)のメモリセルは単純構造を有し、コスト、集積度の面において他のメモリに比べ優れているため注目を浴び研究が盛んである。現在、不揮発性メモリには、デバイスの高性能化に伴い、熱的安定性が強く求められており、例えば2011年以降は、PCRAMデバイスの作動保証温度耐性は、125℃で10年である。
本発明は、相変化メモリに用いるための相変化材料に関するものであり、高い結晶化温度とアモルファス相が結晶化する際の高い活性化エネルギを持つことにより熱的安定性が良好である事、また、アモルファスと結晶相の電気抵抗比102以上持つ。
効果・応用例
①結晶化温度が190度以上
②活性化エネルギーが3.0eV以上を利用した熱的安定性に優れる相変化型メモリ素子
知的財産データ
知財関連番号 :特許5403565 ※周辺特許群多数あり。
発明者 : 須藤 祐司、小池 淳一、他
技術キーワード: 材料