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発明案件

東北大学技術
整理番号:T09-170

マーカーレス腫瘍位置計測方法

真の腫瘍位置との予測誤差1㎜未満! 追尾照射治療の実現を可能にする腫瘍像抽出技術!

概要

 がんの放射線治療において、腫瘍位置を把握する際、X線透視画像装置での撮像が広く用いられる。一般に腫瘍位置にはマーカーとして高コントラストである金が刺入され、X線透視画像装置での撮像はその金マーカーの追跡によって行われる。一方、金マーカーの刺入は肺気腫や気胸を生じる点で問題となっており、米国では使用が認められていない。
 本発明は金のような高コントラストなマーカーを使用せず(マーカーレス)に、X線透視画像から直接腫瘍位置変動を高精度に計測する方法を提案するものである。

本発明の手法の概念

マーカーレス腫瘍位置計測方法

効果

 X線透視画像を、追尾対象である腫瘍像と対象外である背景像との透過的な重ね合わせ像として理解し、腫瘍像と背景像を数学的に分離する計算を行う。腫瘍像=撮像画像-背景像という数学的に不定(解けない)である問題を、複数(時刻)のX線透視画像情報を用いた連立式を用いることを含めた数学的処理により、腫瘍位置、形状を特定する。臨床上求められる、真の腫瘍位置との推定誤差1㎜未満を、本発明の技術では達成できている。過去または現在の腫瘍像から未来の腫瘍位置および形状を推定し、腫瘍の移動をリアルタイムに追尾して治療用放射線を照射する次世代治療装置:追尾照射治療装置に必要な手法である。

知的財産データ

知財関連番号 : WO2012/8500
発明者    : 本間 経康、ほか
技術キーワード: 医薬(リサーチ・ツール)を含む






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