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発明案件

東北大学技術
整理番号:T10-030

「衝撃」的な頻脈性不整脈治療装置

深部の不整脈源を治療可能、血栓塞栓症の併発低減、炎症早期終結に伴う不整脈再発リスクの低減

概要

 脈拍が異常に早くなる頻脈性不整脈の治療方法は、熱を発する高周波を用いて心筋の不整脈発生源を焼灼する方法(高周波アブレーション)が主に採用されているが、深達度の限界(深部にある不整脈源の治療が困難)、心内膜損傷に伴う血栓塞栓症の併発、炎症治癒反応の遷延化による再発などの課題があった。本発明は、これら課題の解決策として衝撃波を用いたアブレーション治療装置を提供するものである。

従来技術(高周波アブレーション)と本発明(衝撃波アブレーション)の装置構成・深達度

「衝撃」的な頻脈性不整脈治療装置

本発明の効果(左:重症の内膜損傷面積、中:血栓性閉塞を伴う小血管、右:炎症細胞数)

「衝撃」的な頻脈性不整脈治療装置

効果

 本発明は、従来の高周波アブレーション法よりも深い場所まで効果が到達し、さらに深さの調節も可能である(上図)。さらに、血栓塞栓症の原因となりうる心臓の内側部分の損傷が極めて軽く、その損傷部位では炎症が早く収まり、不整脈が再発する危険性が大幅に低下する(上図)。

関連文献

PLoS ONE, 2015, 10(1), e0116892 Europace, 2017, 0, 1-10

知的財産データ

知財関連番号 : WO2012/053267、WO2014/104075
発明者    : 下川 宏明、高山 和喜、山本 裕朗、ら
技術キーワード: 医療機器、福祉機器






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