東北大学技術
整理番号:T10-134
線維症予防用・治療用医薬組成物
肺線維症の発症・進行を抑制!!
概要
肺線維症は、肺が線維化して委縮して機能が低下し、ガス交換が不十分になる疾患である。肺線維症が進行すると、最終的に呼吸困難に陥り死に至る。この疾患に対しては、有効な薬剤や治療法が確立されておらず、罹患した患者の生存期間は、2~3年といわれている。
本発明者は、生体内ホルモンであるスタニオカルシン1(STC1)に、肺線維症の発症・進行を抑制作用があることを見出した。STC1は、線維化の一因となる小胞体ストレスやそれに伴うTGF-β1産生を減少させることで、抗線維化作用を示すと考えられる。
効果
○ブレオマイシン投与して作製する肺線維症モデルマウスに対するSTC1の影響
・ 肺組織の線維化抑制
・ コラーゲン量減少
・ 酸化ストレス抑制
○ブレオマイシン処理した肺上皮細胞に対するSTC1の影響
・TGF-β 1産生を引き起こす小胞体ストレスの軽減
・線維化関連因子(TGF-β 1)の産生抑制
知的財産データ
知財関連番号 : WO2013/8681(登録済:日・米・独・仏・英)
発明者 : 大河内 眞也
技術キーワード: 医薬(リサーチ・ツール)を含む