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発明案件

東北大学技術
整理番号:T11-049

駆動部・バッテリー要らずの超音波ポンプ

超音波照射条件で吐出量を制御でき、超音波発生位置がずれても液体噴出能力を高く維持できるポンプ

概要

 日本人における遺伝性難聴の治療方法は、鼓膜に微小な切開を行い、薬剤を蝸牛の正円窓上に 塗布するものであった。そこで本発明では、薬剤を恒常的に内耳へと投与できる体内埋込型ポンプの開発を目的として、液体中を超音波が伝搬する際に発生する「音響流」を利用したポンプシステムを提供する。

駆動部・バッテリー要らずの超音波ポンプ

効果・応用例

 本発明で提供するポンプは、ポンプ本体に駆動部やバッテリーなどを搭載しない簡便な構造を有し、体内に埋め込むことが容易である。また、体内に埋め込んだポンプに対して、体外から超音波を照射することでポンプのon/offを制御でき、照射強度を変化させることで薬剤の吐出量を制御できるため、必要な時期に必要量の薬剤を体内局所に注入することができる。実際に、ホルマリン固定されたモルモット側頭部に作成したポンプを埋め込み、外部から超音波を照射することで埋め込まれたポンプが駆動することを確認した。

知的財産データ

知財関連番号 : 特許第5930151号
発明者    : 須田 信一郎、芳賀 洋一、和田 仁、松永 忠雄
技術キーワード: 医療機器、福祉機器






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