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発明案件

東北大学技術
整理番号:T14-125

ヒトCT細胞に由来するCS細胞

ST細胞、EVT細胞への分化能を、未分化なまま、継代を繰り返しても維持しています!

概要

 胎盤を構成する合胞体栄養膜(ST)細胞や絨毛外栄養膜(EVT)細胞は、栄養膜幹(TS)細胞を含む細胞性栄養膜(CT)細胞から分化してできる。これまでヒトでTS又はCT細胞株の作成が試みられてきたが、達成されていない。本発明は、単離したヒトCT細胞から得られた、ST細胞やEVT細胞に分化可能な未分化細胞(CS細胞)に関する。

CS細胞、およびCS細胞から分化して得られた各細胞の形態観察

ヒトCT細胞に由来するCS細胞

各細胞でのマーカー遺伝子の発現パターン

ヒトCT細胞に由来するCS細胞

効果

 単離したヒトCT細胞を、ある条件下で培養することでCS細胞が得られる。CS細胞は外来遺伝子の導入によって作成されるものではない。CS細胞を適切な条件下で培養することで、ST細胞やEVT細胞への分化を誘導することができることを確認している。また、CS細胞は継代培養を繰り返しても、ST細胞やEVT細胞への分化能を未分化のまま維持していることを確認している。CS細胞では、マウスTS細胞やES細胞でマーカー遺伝子として知られている遺伝子の発現を調べると、発現パターンが異なることを確認している。
 CS細胞を用いることで、ST細胞、EVT細胞への分化と胎盤組織形成へのメカニズム研究の一層の進展が期待できる。また、婦人科領域における創薬研究・開発において有益な材料として機能することも期待できる。

知的財産データ

知財関連番号 : WO2016/143866
発明者    : 有馬 隆博、岡江 寛明
技術キーワード: 医薬(リサーチ・ツール)を含む







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