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発明案件

東北大学技術
整理番号:T15-147

リン酸カルシウムベクター

毒性が低く高効率で遺伝子導入が可能

概要

 遺伝子を細胞内に導入するベクターとして古くから用いられているリン酸カルシウムは、調製が容易で保存性が良好であるものの遺伝子導入効率が 低いという課題があった。一方、ベクターにオリゴアルギニンを修飾することにより遺伝子導入効率が向上することが近年報告されている。本発明者は、 オリゴアルギニンで修飾されたリン酸カルシウムベクターを用いた遺伝子導入において、標的細胞をカリウム保持性利尿剤で事前に処理することにより 遺伝子導入効率が向上することを見出した。

・本発明はリポフェクション、エレクトロポレーション、マイクロインジェクション、
 ウィルスベクターなどの遺伝子導入法に比して安価・簡便である。
・非ウイルス性遺伝子導入剤と比較して細胞毒性が低い。
・標的細胞をカリウム保持性利尿剤で処理することにより遺伝子導入効率が最大10倍向上した。

リン酸カルシウムベクター

カリウム保持性利尿剤で処理した際の遺伝子導入効率

リン酸カルシウムベクター

応用例

・遺伝子導入剤(ヒト/動物治療用)
・遺伝子導入キット(試薬)

知的財産データ

知財関連番号 : 特許第6807159号
発明者    : 天雲 太一 ほか
技術キーワード: 遺伝子導入、リン酸カルシウム法、低細胞毒性







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