東北大学技術
整理番号:T17-035
視神経障害の診断マーカー
緑内障モデルマウスの検体からマーカーを特定。ヒト臨床検体データ取得中。
概要
視神経障害の代表例として、緑内障が挙げられる。緑内障は自覚症状がないため、患者が気付ないまま、症状が進行してしまい、最悪の場合、失明に至ってしまう。従来、緑内障の診断においては、主に眼底検査が行われているが、簡便な方法とは言い難く、また、スループット性の高い診断方法でもない。
本発明者らは、緑内障モデルマウス(視神経挫滅マウス)の網膜を用いてメタボローム解析を行い、緑内障の進行度に伴って変化する複数のマーカーを特定した。特定したマーカーは、緑内障などの視神経障害マーカーとしての活用を期待できる。現在、ヒト臨床検体(血液等)でのデータを取得中である。
未発表データ(ヒト血液検体データ)あり。
網膜組織切片における本マーカーの分布結果等(一例)
応用例
・緑内障診断
・本マーカーの変動を指標とする治療剤のスクリーニング、創薬
関連文献
Scientific Reports 8, Article number: 11930 (2018)
知的財産データ
知財関連番号 : 特開2019-105639
発明者 : 中澤 徹、佐藤 孝太、三枝 大輔
技術キーワード: 医薬(リサーチ・ツール)を含む