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発明案件

東北大学技術
整理番号:T17-124_T19-041_T20-3114

アモルファス相を経ずに結晶相同士で相変化する、不揮発性メモリ材料

高速性に優れ、熱的に安定で、低エネルギー動作可能なメモリを実現

概要

 近年、世界中のインターネット上のデータトラフィック量は急激に増加しており、データ保管のための不揮発性メモリの革新が強く望まれている。特に、相変化メモリ(PRAM)はストレージクラスメモリへの実用が始まっており、大きな注目を集めている。一般にPRAMは、電気抵抗の小さな結晶相と電気抵抗の大きなアモルファス相の2状態を取ることで、 ON/OFFを記録している。 
 しかし、動作にアモルファス相を利用するため、耐熱性に劣ることや、アモルファス相への融解時に大きな消費電力が発生することなど、いくつかの課題も指摘されている。現在、それらを解決する不揮発性メモリ材料の創成が期待されている。
 本発明の不揮発性メモリ材料は、ON/OFF状態のどちらも結晶相であることが最大の特徴である。アモルファス相への融解を必要としないため、熱的に安定であり、消費電力が小さい。そのため、動作エネルギーの劇的な低減が実現できる。また、結晶相間の相変化で大きな抵抗変化が得られるため、高速性にも優れる。東北大学では上記の不揮発性メモリ材料として、①MnTe、②窒化物系相変化材料、③希土類系相変化材料、の3種類を提案する。

アモルファス相を経ずに結晶相同士で相変化する、不揮発性メモリ材料

相変化材料ラインアップとそれぞれの優れた特徴

アモルファス相を経ずに結晶相同士で相変化する、不揮発性メモリ材料

応用例

・半導体メモリ 
・論理素子

関連文献

[1] Nature Communications, 11, (2020), 85. (MnTeに関する)

知的財産データ

知財関連番号 : ①特開2019-153621/②特開2021-019090/③PCT/JP2021/028946
発明者    : 須藤 祐司、森 竣祐、小池 淳一、イ・シュアン、畑山 祥吾
技術キーワード: エレクトロニクス、情報・通信(ハードウエア)






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