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発明案件

東北大学技術
整理番号:T18-289_T20-3069

免疫チェックポイント阻害剤

新規免疫チェックポイント分子LILRB4を応用した創薬及びLILRB4からなるがん患者の予測予後バイオマーカー

概要

 免疫抑制性受容体LILRB4(B4)は、PD-1に代表されがん治療等で注目される免疫チェックポイント(CP)分子の1つと期待されているが、その真のリガンドは不明であった。本発明は、B4の生理的リガンドフィブロネクチン (FN)の発見1と、B4-FN結合阻害により免疫制御が可能であることの発見に基づく、新規免疫CP阻害剤とそれを含む治療剤に関する。

 B4-FN結合阻害による免疫制御や活性化の手段として:
(1)FNアナログ(B4-FN結合を競合的に抑える)
(2)抗B4抗体(B4に作用して、B4-FN結合を抑える)∗注1
(3)抗FN抗体(FNに作用して、 B4-FN結合を抑える)が想定される。
∗注1:(2)の抗B4抗体はX社へ独占ライセンスしたが、B4と作用する低分子、ペプチド、(1)と(3)は開発自由である。

 それから、FN結合を阻害するB4のモノクローナル抗体を独自に作製し、B4をバイオマーカーとして肺がん患者の予後予測を検証できた(図C、特許②)。

免疫チェックポイント阻害剤

性能・特徴等

免疫チェックポイント阻害剤

応用例

・B4と関連する自己免疫疾患、がん、炎症性疾患またはアレルギー性疾患の治療薬
・がんの免疫療法の有効性を予測する診断薬
・がんの予後を予測する診断薬

関連文献

[1] International Immunology, 33(8), pp. 447–458.
[2] International Immunology, 34(8), pp. 435–444.

知的財産データ

知財関連番号 : ①WO2021/029318、②WO2023/002943
発明者    : ①高井俊行、乾匡範、SU MEI TZUら、②高井俊行、岡田克典、熊田早希子、SU MEI TZUら
技術キーワード: 免疫チェックポイント阻害剤、がんの治療薬、がんの予後予測、LILRB4、ILT3







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