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発明案件

東北大学技術
整理番号:T18-517

高温酸化物超電導テープ線材の接合方法

劣化なく、km単位の高温酸化物超電導テープ線材が製造可能

概要

 臨界温度が液体窒素温度を超える銅酸化物超電導体が発見され以降、ケーブル等に用いることができる超電導テープ線材の開発が進められている。現在、大気環境下で超電導特性の劣化を最小限に抑制 し、安定的に低抵抗を得ることができる超電導テープ線材の簡易的な接合方法が求められている。例えばはんだ接合の場合、濡れ性に影響する温度調整方法や加圧方法に課題があり、良好な接合を得ることは難しかった。また、km単位の長尺で品質の安定した超電導テープ線材を製作することは困難であった。
 本発明によって、超電導特性の劣化を抑えて超電導テープ線材同士を接続できる接合方法を提供することが可能になった。この方法は、室温・大気環境において、同種あるいは異種の2本の高温酸化物超電導テープ線材の重なった部分をインジウムを介して超音波接合することを特徴とする。

高温酸化物超電導テープ線材の接合方法

接合抵抗率

高温酸化物超電導テープ線材の接合方法

効果・応用例

<効果> ・超電導特性の劣化を抑制しつつ高温酸化物超電導テープ線材同士を接合
     ・数km以上の長尺で品質の安定した高温酸化物超電導テープ線材を製作
<応用例>・ケーブル、コイル、マグネットおよびマグネットシステムなど

関連文献

[1] S Ito, R Hayasaka, K Yuki, Y S Sato, H Hashizume, Joining condition dependency of joint resistance in ultrasonic welding of high-temperature superconducting tapes with indium, Journal of Physics: Conference Series 1559 (1) 012065 2020

知的財産データ

知財関連番号 : 特開2020-187999
発明者    : 伊藤 悟、橋爪 秀利、佐藤 裕
技術キーワード: 超電導テープ線材、超電導ケーブル、超電導マグネット、銅酸化物超電導体







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