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発明案件

東北大学技術
整理番号:T19-065

導電材料、多孔質体およびその製造方法ならびに電極材料および蓄電装置

大きい比表面積と高い導電性をバランス良く兼ね備えることが可能

概要

 近年、環境に対する負荷や安全性などの観点から、有機材料を用いた二次電池の開発が進められている。このようなデバイスでは、電極材料として大きい比表面積や高い導電性を有する活性炭やハードカーボンなどが 使用されている。しかし、活性炭は非常に大きい比表面積を有しているものの、導電率が小さいという課題があった。さらに、石油コークスを原料として製造されているため、環境負荷が大きい。また、ハードカーボンは導電率に優れているが、特定の樹種のみから製造されているため、入手コストが嵩むという課題があった。
 本発明によって、製造コストを低減可能な導電材料、大きい比表面積と高い導電性とをバランス良く兼ね備えた多孔質体、およびそれらの製造方法、ならびに、その導電材料または多孔質体を有する電極材料および蓄 電装置を提供することが可能になった。本発明の導電材料は、木炭由来のハードカーボンから成ることを特徴とする。原料は入手が容易な樹種を使用できるため、製造コストを低減することができる。本発明は、従来のハー ドカーボンと同様のナノドメインを有しており、大きい比表面積および高い導電性を有している。

導電材料、多孔質体およびその製造方法ならびに電極材料および蓄電装置

入手が容易な樹種を使って、活性炭の大きな比表面積とハードカーボンの高い誘導性を持つの導電材料が得られる

導電材料、多孔質体およびその製造方法ならびに電極材料および蓄電装置

応用例

・蓄電装置・二次電池の電極材料、電気分解用の電極材料
・電極用の導電助剤

関連文献

[1]Y. Katsuyama, Y. Nakayasu, et al., Adv. Sustain. Syst. 3, 1900083, 2019.

知的財産データ

知財関連番号 : 特開2021-012872
発明者    : 中安 祐太、本間 格、勝山 湧斗
技術キーワード: OrganicRedoxSupercapacitors、Biomass、Carbon







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