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発明案件

東北大学技術
整理番号:T19-082_T19-440

被覆電線を被覆材と導電体に分離する湿式剥離法

銅線と被覆材が混入することなく分離可能

概要

 本技術が対象とするワイヤーハーネス(WH)は、主に自動車に使用されており、各部品間を接続する細線の束で構成され、電気的信号の伝達や電源供給を担うものである。将来の電気自動車の普及に伴って需要が高まると予想されており、使用済みWHを効果的にリサイクルする技術開発が強く求められている。国内資源の確保ならびに脱炭素社会の実現に向けて、金属リサイクルは勿論、被覆材であるプラスチックのリサイクル実現が鍵となる。使用済みWHの分離技術としては、ナゲット処理が一般的であるが、細かく粉砕された銅線等と被覆材が混入し、リサイクル材としての利用が難しいという課題があった。
 本発明は塩ビ被覆材を有機溶媒で膨潤させたうえで、ボールミル装置内で適度な衝撃を与える事によって、樹脂被覆材や銅線の細粒化を抑えつつ、銅線と塩ビ被覆材を剥離、選別、回収を可能とする。

被覆電線を被覆材と導電体に分離する湿式剥離法

性能・特徴等

被覆電線を被覆材と導電体に分離する湿式剥離法

応用例

・ワイヤーハーネスリサイクル
 銅線・アルミ線・塩ビ等の分離・回収

関連文献

[1]2022年3月10日 JST新技術説明会 
https://shingi.jst.go.jp/pdf/2021/2021_erca_002.pdf
[2] S. Kumagai*, T. Yoshioka et al., Scientific Reports, 10, 10754 (2020). 
[3] S. Kumagai*, T. Yoshioka et al., Journal of Material Cycles and Waste Management, 23, 461 (2021).

知的財産データ

知財関連番号 : 特開2021-100349、特許第6832539
発明者    : 吉岡 敏明、熊谷 将吾、亀田 知人
技術キーワード: 環境、エネルギー







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