東北大学技術
整理番号:T19-370
脂質ペルオキシラジカルスカベンチャー能を 有するフェロトーシス抑制剤
臨床使用可能な既存薬にフェロトーシス抑制効果を確認
概要
フェロトーシスは脂質の過酸化が誘因となって引き起こされる細胞死の一種で、急性臓器障害や神経変性疾患などへの関与が注目されている。
発明者らはかぜ薬や抗菌薬など一般的に使用される薬の中からフェロトーシスを抑制する作用を有する候補薬を複数特定した。候補薬は以下の通りである。
プロメタジン、オメプラゾール、インドール-3-カルビノール、リファンピシン、カルベジロール、プロプラノロール、エストラジオール、甲状腺ホルモン
これらの薬剤は、腎臓や肝臓の組織障害を軽減することが確認されており、フェロトーシスが関与する様々な疾患の治療への応用が期待できる。
性能・特徴等
応用例
・心臓や腎臓の虚血再灌流障害、脳卒中等の虚血性疾患の治療薬
・心ALS、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病などの神経変性疾患の治療薬
・脂肪性肝炎、慢性閉塞性肺疾患などの治療薬
関連文献
[1] JASN 31(2):p 280-296, February 2020
https://journals.lww.com/jasn/pages/articleviewer.aspx?year=2020&issue=02000&article=00008&type=Fulltext
知的財産データ
知財関連番号 : 特開2021-95359
発明者 : 三島 英換、仲川 清隆、山田 健一
技術キーワード: 医薬(リサーチ・ツール)を含む