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発明案件

東北大学技術
整理番号:T19-374

耐熱合金およびその製造方法

Ni基超合金に代わる、高温で優れた機械特性を有する多元系合金

概要

 従来、航空機や発電所のタービン材料として、Ni基超合金が多く利用されている。タービンは燃焼効率の向上などが求められることから、その材料には高耐熱性が求められている。近年、5元系以上の多元系合金である高エントロピー合金が注目されている。高エントロピー合金とは、配置エントロピーが最大化されているため、高い安定性を発揮することが期待され、このような特徴を活かし、高温での機械的強度に優れた材料としての応用が進められている。しかし従来材料では十分ではなかった。
 本発明によって、高温での機械的特性に優れた耐熱合金を提供することが可能になった。開発した合金は耐火金属元素を有し、BCC構造のマトリックス相とその中に耐火金属元素が分布した第2の相を有することを特徴とする。その結果、従来の耐熱合金をより硬くすることができ、高温での降伏強度を高めることを実現した。

耐熱合金およびその製造方法

耐熱合金の圧縮試験結果

耐熱合金およびその製造方法

応用例

・航空機のタービン材料
・発電所のタービン材料
・ 恒温鍛造用金型材料など

関連文献

[1] C. Yang, K. Aoyagi, H. Bian, A. Chiba, Microstructure evolution and mechanical property of a precipitation-strengthened refractory high-entropy alloy HfNbTaTiZr, Materials Letters, 254 (2019) 46−49.

知的財産データ

知財関連番号 : 特開2023-47623
発明者    : 千葉 晶彦、青柳 健大、YANG CHENG
技術キーワード: High-entropyAlloy、HighYieldStrength、RefractoryAlloy







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