TOP > 発明案件 > T19-775

発明案件

東北大学技術
整理番号:T19-775

タンパク質の液-液相分離をin vitroで制御可能

タンパク質の液-液相分離をin vitroで制御可能

概要

 近年、細胞内の液-液相分離により形成される核酸やタンパク質の液滴とその機能解明が注目されている。発明者らは、細胞内で合成されるタンパク質の高次構造形成と機能発現を触媒するプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)ファミリーに属するP5が液滴を形成すること、P5の液滴は基質の高次構造形成を触媒せずに液滴内部に基質を取り込むことを見出した(図)。 
 PDIファミリーは神経変性疾患の治療のターゲット因子として知られていることから、当該疾患の創薬開発や発症メカニズムの解明への利用が期待される。また、 PDIファミリーはインスリンや抗体といったジスルフィド結合含有蛋白質の品質管理の因子としても知られることから、当該因子の品質管理への応用も期待される。

タンパク質の液-液相分離をin vitroで制御可能

P5による基質酸化的フォールディングの触媒
(左:相分離前、右:相分離状態)

タンパク質の液-液相分離をin vitroで制御可能

応用例

・神経変性疾患の創薬開発ツール 
・神経変性疾患の病態メカニズム解明ツール

知的財産データ

知財関連番号 : WO2021/251306
発明者    : 奥村 正樹、松﨑 元紀、稲葉 謙次
技術キーワード: 液-液相分離、タンパク質、神経変性疾患、創薬開発







発明案件一覧に戻る

ページトップへ