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発明案件

東北大学技術
整理番号:T20-032

バクテリオファージを含む植物病害防除剤

イネ種もみを発芽前に浸漬するだけ!処理が容易で抜群の病害防除効果!

概要

 イネもみ枯細菌病菌、イネ苗立枯細菌病菌はイネの苗腐敗症等を引き起こし、水稲の育苗過程で大きな問題となる病原細菌である。その防除は化学農薬を用いる方法が主流であるが、耐性菌の発生や環境負荷が課題である。
 本発明は有機栽培土壌から単離した新規ジャンボファージを利用した、化学農薬を含まない、環境に優しい植物病害防除剤を提案するものである。

本発明のファージによるイネの苗腐敗症の病害防除

バクテリオファージを含む植物病害防除剤

応用例

・汚染種子はほぼ全て枯死するのに対して、本発明のファージ液への浸漬処理により95%以上のイネ苗が健全に生育した(上図)。
・青枯病菌への防除性もあり、同時に複数の植物病害を防除できる。
・育苗箱等の限られた範囲内でできる簡便な処理により発病を抑制できる。有機農業にも利用できる。

関連文献

[1] Viruses. 2021 Mar 31;13(4):591.

知的財産データ

知財関連番号 :特開2022-45687
発明者    :高橋 英樹、佐々木 稜太、安藤 杉尋、宮下 脩平
技術キーワード: みどりの食料システム戦略、バクテリオファージ、農薬







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