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発明案件

東北大学技術
整理番号:T20-2323

土壌のN2Oを還元する根粒菌

農地における温室効果ガスを削減できる!

NEDOムーンショット型研究開発事業

概要

 一酸化二窒素(N2O)は二酸化炭素(CO2)の約300倍の温室効果を持つ強力な温室効果ガスであり、人為的排出源の59%が農業由来であると言われている。
 特に、大規模農業における化学肥料の過剰利用は、植物が吸収するよりも多くの化学肥料が投入され、土壌からのN₂Oの排出原因となっている。
 ある種の根粒菌(BradyrhizobiumdiazoefficiensUSDA110株)はN2Oを無害な窒素(N₂)に還元することが知られているが、当該菌では課題解決に足るほどの効果はなかった。地球温暖化の抑制の観点、及び土 壌生態系の観点から、高いN₂O還元能を有するnon-GMOの根粒菌の活用が期待されいる中、本発明では、従来の根粒菌よりも、N2O還元酵素活性の強い天然根粒菌(Bradyrhizobiumottawaense SG09株他) とその用途を提案するものである。

土壌のN₂Oを還元する根粒菌
引用元:https://w3.tohoku.ac.jp/moonshot/project/minamizawa/

性能・特徴等

土壌のN₂Oを還元する根粒菌

応用例

・微生物資材
・肥料
・栽培用土

関連文献

[1] Itakura et al. 2013. Nature Climate Change 3: 208-212. DOI: 10.1038/NCLIMATE1734
[2] Sánchez et al. 2017. Environ Microbiol Rep. 2017 9: 389-396. doi: 10.1111/1758-2229.12543.
[3] Wasai-Hara et al. 2020. Microbes Environ. 35: ME19102. doi: 10.1264/jsme2.ME19102.

知的財産データ

知財関連番号 : 国際公開番号WO2022/149590
発明者    : 南澤 究、原 沙和、板倉 学、ARTHUR FER NANDES SIQUEIRA
技術キーワード: 農学、食品







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