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発明案件

東北大学技術
整理番号:T20-3046

フーツ、石鹸廃水等の有機酸塩含有廃液か ら苛性ソーダと燃料を生成する方法

電解によりアルカリ塩を除いた燃料を生成することで、ボイラーの損傷をも防げる

概要

 植物油脂の精製時に排出される油滓(フーツ)は脂肪酸塩や水を多く含む高粘性のペースト状であり、その取扱い性の悪さから廃棄物として処理されることが多い。一部では燃料として使用されることもあるが処理コストに課題が残る。他方、脂肪酸エステル製造における粗脂肪酸エステル画分の洗浄工程で生じる石鹸廃水など、有機酸塩が含まれる廃水が発生しており、有効利用する方法が望まれている。
 本発明では、有機酸塩を含む廃液をコルベ電気分解処理することにより、アルカリ金属/アルカリ土類金属の水酸化物(NaOH等)と炭化水素、水素を得る装置及び方法を提供する。取得した水酸化物は製造工程に再利用することができ、炭化水素は燃料等として利用することができる。本発明により廃棄物の再資源化と循環システムの構築が期待できる。

フーツ、石鹸廃水等の有機酸塩含有廃液から苛性ソーダと燃料を生成する方法

コルベ電解により、NaOHと炭化水素(R-R)が生成

フーツ、石鹸廃水等の有機酸塩含有廃液から苛性ソーダと燃料を生成する方法

応用例

・アルカリ油滓(フーツ)の再利用
・石鹸廃水の再利用
・有機酸塩の再利用

関連文献

油脂産業で大量発生するフーツの完全循環を目指すコルベ電解システムの開発
廣森浩祐令和3年度環境研究総合推進費実施課題(3RF-2102)
https://www.erca.go.jp/suishinhi/seika/db/pdf/interim_presentation/3RF-2102.pdf

知的財産データ

知財関連番号 : 国際公開番号WO2022/185975
発明者    : 廣森 浩祐、北川 尚美、片上 佳祐
技術キーワード: 油滓、フーツ、石鹸廃水、有機酸塩、コルベ電気分解







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