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発明案件

東北大学技術
整理番号:T20-831

木構造を示す器官の構造の対応付け方法

異なる病期における木構造器官の形状や走向を自動的に対応付け、情報を比較可能

概要

 例えば、重篤な呼吸不全を来す急性呼吸窮迫症候群(ARDS)において、生命予後を予測する際に、CT上、気管支拡張を評価することは有用である。従来は、医師が画像を目視により主観で評価したり、ワークステーション上で特定の気管支を選択し、内径、外径などのパラメータを測定して評価していた。目視による評価では、その判断に医師の主観が入るため適切な評価ができないリスクや、経験・能力によって評価に個人差が生じる、二次元画像のみから判断するため微妙な変化の判断ができない、定量評価ができないなどの問題点があった。また、ワークステーションを用いた場合、客観的定量評価が担保されるが、気管支の経時的変化を評価する際に、同一患者の異なる病期において、解剖学的に同一の部位をどのように特定するかといった問題は解決されていなかった。CT画像から分枝情報(管の太さや方向)を自動で作成しグラフ化するだけの従来の技術では、経時的な比較を正確に行うことはできない。

 本技術は、異なる時刻の木構造器官に対して、解剖学的に同一の部位を自動で対応付ける方法に関するものである。

木構造を示す器官の構造の対応付け方法

特徴

・簡便かつ正確に異なる病期の画像同士の比較が可能
・気管支や血管などの木構造器官の評価が可能

応用例

・医用画像処理用ソフトウェア
・間質性肺炎、気管支炎、気管支喘息、COPD等の肺疾患の診断

知的財産データ

知財関連番号 : PCT/JP2021/040673
発明者    : 冨永 循哉、水藤 寛
技術キーワード: 木構造器官、CT、画像処理、自動対応付け、ソフトウェア、医療機器







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