東北大学技術
整理番号:T21-047
視線検出・視線入力装置及び方法
スマートフォンを用い、高精度な視線入力を実現
概要
本発明は、視線検出や視線入力装置に関するものである。
従来の視線検出や視線入力装置では、視線を検出するための装置を環境中に設置したり、ウェアラブル機器に搭載するものがあった。
しかし、前者では機能を使用できる位置範囲が限られてしまい、後者ではユーザーが機器を装着する必要があるという課題があった。
本発明では、スマートフォンのみを用い、ユーザーがスマートフォンを自然に把持する状態であれば、ユーザーの立ち位置や環境の広さに関わらず、 6自由度の視線検出及び視線入力の機能を実現できる[1]。
具体的には、スマートフォンの前面カメラによるユーザーの視線方向検出と、背面のカメラ・深度センサ及び環境の3Dマップ(事前取得)を用いた自己位置推定を組み合わせることで、ユーザーが環境内のどこを見ているかを推定する。
ユーザー試験にて、従来技術*よりも誤差が59%小さいことが示された
応用例
・店舗や美術館等で、ユーザーの視線を検出することで興味対象を特定する(マーケティング上有用なデータとなる)
・視線入力インターフェース(スマート家電等)
関連文献
[1] 永井崇大,藤田和之,高嶋和毅,北村喜文,スマートフォンのみを用いた周囲環境への視線入力インタフェースの検討,ヒューマンインタフェース学会研究報告集, 2021年6月.
知的財産データ
発明者 : 藤田 和之、永井 崇大、高嶋 和毅、北村 喜文
技術キーワード: 情報・通信(ソフト)、制御、計測、機械