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発明案件

東北大学技術
整理番号:T21-205

乾式製錬の排ガス中炭素を利用した製鉄原料

CO2およびCO含有ガスから回収した炭素をそのまま製鉄原料に利用

概要

  昨今、二酸化炭素(CO2)排出量削減があらゆる産業に対して求められており、中でも鉄鋼業は全産業のうち40%を占める最多のCO2を排出しているため、早急なCO2排出量削減が求められている。 CO2および一酸化炭素(CO)を含むガスを、水性ガス逆シフト反応(CO2+H2→CO+H2O)と炭素析出反応(2CO→C+CO2,CO+H2→C+H2O)により固体炭素として回収しリサイクルするプロセスが 知られるが、析出する炭素が微粉であるため、その回収が困難であることが懸念されていた。
 本発明は多孔質繊維状鉄(鉄ウィスカ)を炭素析出サイトにすることで、ガス中のCO2からの炭素回収を可能とし、さらに炭素を含む鉄原料として製鉄プロセスにそのまま利用できる技術に関する。これにより製鉄プロセス 内ひいてはその他の乾式製錬での炭素循環プロセスの実現可能性がある。

炭素循環プロセスフロー

乾式製錬の排ガス中炭素を利用した製鉄原料

応用例

・排ガスからの炭素回収(鉄が存在しても問題ない系)
・製鉄原料としての利用

関連文献

[1] 村上太一,東料太,岩見友司,丸岡大佑,葛西栄輝:炭材内装鉱を用いた炭素循環製鉄プロセスの検討, 材料とプロセス, 35 (2022),514.

知的財産データ

知財関連番号 : WO2023/1714663
発明者    : 村上太一
技術キーワード: 炭素回収、鉄鋼、製鉄







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