東北大学技術
整理番号:T21-309
内視鏡アセンブリ
視野を確保しながら医師の操作性を高める 箸型手術器具
概要
耳科手術における内視鏡下手術は、近年飛躍的に発展し続けている。しかし、耳科手術操作は吸引、把持、牽引、剥離、切離、顔面神経刺激、電気凝固止血にて病変部位を摘出し、鼓膜や伝音再建を行うが、片手で全て行うことは容易ではない。従来、内視鏡固定装置を用いて両手で操作する手法があるが、内視鏡を自由に動かすことができず、患者が動くと視野がぶれてしまう。その他の従来法として、助手が内視鏡を持ち、術者が両手操作を行う3-hand surgeryがあるが、習得が難しく、狭窄部では手が干渉するため全ての行程で適用できない。
本発明の内視鏡アセンブリは、内視鏡と手術器具を片手で安定して把持し、自由な操作を可能とする。内視鏡と手術器具を可動性接続部で接続し、手術器具を持ちながら同じ手の指で容易に内視鏡の位置を容易に調整できる構成とした。また、視野を確保したまま片手で手術器具を操作し、もう片方の手で吸引、把持、牽引、剥離、切離などの操作を同時に行うことが可能である。

特徴

応用例
・経外耳道的内視鏡下耳科手術
・内視鏡下鼻副鼻腔手術
・内視鏡下咽頭・喉頭手術
(内視鏡を使用する種々の手術に適用可能)
知的財産データ
知財関連番号 : 特願2024-510004、US18/850,324、CN202380035188.0
発明者 : 山内 大輔、 芳賀 洋一、鶴岡 典子、香取 幸夫、川瀬 哲明、八木橋 健
技術キーワード: 内視鏡下手術、手術器具