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発明案件

東北大学技術
整理番号:T22-053

過敏性腸症候群の検出方法

細菌叢検査でIBSリスクの判定が可能

概要

 過敏性腸症候群(IBS)は若年成人の約15%に認められる、器質的変化のない機能性胃腸症であるが、画像や血液検査では診断できないことから未治療症例が多いという課題があった。また、IBSの症状は軽症時と増悪時があり、増悪の原因がIBSにあるか、他の要因にあるかを判断することは難しかった。
 東北大学病院漢方内科有田龍太郎先生らは、健常人とIBS患者の軽症時、増悪時等の腸内細菌叢を解析することで、特定の細菌L/R/Fの増減がIBSの発症に関連することを見出した。本発明は対象の糞便を用いて細菌叢の解析を行うことで、IBS患者およびIBSによる増悪を検出する方法に関する。
 本発明は、腸内細菌叢のIBSリスク検査で応用することができる。また、別視点の応用例として、IBSに有効な医薬品や健康食品のスクリーニングが挙げられ、医薬、健康食品分野への応用も期待される。

細菌L:Lachnosp iraceae Blautia属の細菌
細菌R:Ruminococcaceae Oscillospira属の細菌
細菌F:Faecal ibacterium prausnitzii属の細菌

細菌L/R/FとIBSの増悪の関連性

過敏性腸症候群の検出方法

応用例

・腸内細菌叢解析サービス(IBSリスク診断)
・IBS診断薬
・IBS予防・改善物質のスクリーニング

知的財産データ

知財関連番号 : 特願2022-174783
発明者    : 有田 龍太郎、髙山 真 ら
技術キーワード: 過敏性腸症候群、IBS、腸内細菌、腸内細菌叢、腸内フローラ、疾患リスク、漢方







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