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発明案件

東北大学技術
整理番号:T22-114

筋萎縮の治療薬及び筋増強剤

サルコペニアをはじめとした様々な筋萎縮 の治療及び予防が可能

概要

 筋肉が減少する筋萎縮は老化など様々な原因から生じ、有効な治療法がないため、治療薬・予防薬の開発が望まれている。筋萎縮発症の原因となる遺伝子群はFoxO転写因子によって発現誘導される。発明者らは、Mkl1とMkl2がFoxOタンパク質を抑制することで、筋萎縮を強力に抑制していることを発見した。一方で、筋萎縮発症時にはMkl1の発現が顕著に低下することから、Mkl1/2の機能低下が筋萎縮の発症原因の一つと考えられる。実際、培養筋細胞やマウスの実験において、Mkl1/2を外来的に補充すると筋萎縮は抑制された。
 Mkl1/2の活性を高めることが、筋萎縮を抑制することのカギである。Mkl1/2の活性をモニターする系を用いてハイスループットスクリーニングを行うことで、筋萎縮治療薬の開発を推進することが期待される。
 他方、昨今は愛玩動物(ペット)においても高齢化によるサルコペニアが問題となっている。また、畜産分野においては、筋肉量の増加は収益に繋がる。従って、本技術はヒトを対象とした医薬品・サプリメントの開発のみならず、獣医学・畜産分野での応用も期待される。

筋増強剤としてのMkl1

筋萎縮の治療薬及び筋増強剤

筋萎縮の治療・予防薬としてのMkl1

筋萎縮の治療薬及び筋増強剤

応用例

・筋萎縮の治療薬・予防薬
・筋萎縮治療薬探索のためのスクリーニング法
・動物用医薬品(筋萎縮治療薬、筋増強薬)

関連文献

Kubo, A. et al. 2023. Protective effects of Mkl1/2 against lipodystrophy and muscle atrophy via PI3K/AKT-independent FoxO repression (August 10, 2023). bioRxive. DOI:https://doi.org/10.1101/2023.08.09.552644

知的財産データ

知財関連番号 : 特願2023-077063
発明者    : 久保 純、小椋 利彦
技術キーワード: サルコペニア、筋萎縮 、筋増強薬 、FoxO 、Mkl







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