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発明案件

東北大学技術
整理番号:T22-234

耐高酸化性遷移金属ホウ化物

難焼結性材料である遷移金属ホウ化物の高温構造材への適用可能性を拓く

概要

 高効率なエネルギー源の需要の高まり、および航空宇宙分野の技術の発達に伴い、これらの分野で使用される材料には、過酷な環境下でも使用できることが要求される。航空宇宙分野で期待される材料の中でも、 TiB2は高い融点および強度を有し、且つ高い導電性を有すること等の理由から、耐熱材料および耐摩耗材料として利用されている。しかしながら、TiB2は高温環境では材料が酸化され、機械的強度が劣化することが知られており、産業上の適用範囲が限定されている。
 本発明は、焼結工程に工夫を加えることで、遷移金属ホウ化物が本来もつ特性を損なうことなく、高温環境下で構造材としての利用可能性を実証している。難焼結性のためパウダーや薄膜での利用に限られている遷移金属ホウ化物の、構造部材としての利用可能性を拡大させる成果である。

熱重量測定

耐高酸化性遷移金属ホウ化物

応用例

・切削工具
・航空機や宇宙機の部品
・中性子遮蔽材
・焼結治具等高温部材

関連文献

[1] Y. Jimba, S. Kondo, H. Yu, H. Wang, Y. Okuno, R. Kasada, Ceramic International 47 (2021) 21660-21667.

知的財産データ

知財関連番号 : 国際出願番号 PCT/JP2023/013244
発明者    : 若旅 航基、笠田 竜太、余 浩、近藤 創介、陣場 優貴
技術キーワード: TransitionMetalBorides、High-temperatureOxidation-resistant、Difficult-to-sinterMaterials







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