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最先端技術

東北大学技術
整理番号:T25-030

頭頸部癌の個別化治療を導く診断薬

ICIと抗EGFR抗体薬の治療効果を予測できます

概要

 プラチナ感受性再発・転移頭頸部扁平上皮癌に対する初回治療として、ペムブロリズマブ(免疫チェックポイント阻害剤:ICI)+化学療法(5-FU+シスプラチン/カルボプラチン)、またはcombined positive scoresによるPDL-1陽性例においてペムブロリズマブ単剤療法を行うことが推奨されている。二次治療としては、セツキシマブ(抗EGFR抗体)+パクリタクセル(CET+PTX)の併用療法が本邦では選択されることが多い。
発明者らの研究によると、一次治療としてのペムブロリズマブ療法への治療効果と、二次治療としてのCET+PTX療法への治療効果とは、相互排他的に相関する(図)。遺伝子発現解析などにより、当相関に関連する指標物質が見出された。

 本発明は、当該指標物質を測定することによる、対象患者における各抗癌剤の治療効果を予測するための方法に関する。

頭頸部癌の個別化治療を導く診断薬

各薬剤の治療効果は相互排他的に相関する

頭頸部癌の個別化治療を導く診断薬

応用例

当該バイオマーカーの利用により、各抗癌剤の奏効患者を判別し、
・CET regimenを先行して選択する 
・ICI + 抗EGFR抗体 の併用療法 
・ICI + 当相関に関するシグナル経路に作用する薬剤の併用療法
               といった治療薬開発に繋げることができる。

知的財産データ

知財関連番号 : 特願2025-126227 
発明者    : 西條 憲、川上 尚人
技術キーワード: コンパニオン診断薬、がん、診断薬







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