最先端技術

東北大学技術
整理番号:T26-023

生物試料用受動型eDNA採取装置 (3Dプリント対応)

環境DNA調査をより手軽に、より広範囲に

概要

 環境DNA(eDNA)の採取・分析は、生物の生息状況や海洋における生物種組成を把握する手法として、海洋生態学者、行政機関の環境部門、水産・養殖分野の関係者、深海調査チームなどに広く利用されている。従来の能動型eDNA採取では、電動真空ポンプを用いてろ過を行うために採水した水を実験室まで運搬する、または現場でペリスタルティックポンプを用いてろ過する必要がある。このため、採取後のDNAの劣化や、採取作業に伴う生態系の攪乱につながるおそれがある。
 本受動型eDNA採取装置には2種類のデザインがあり、表層および海底環境において、eDNA、eRNA、有機物、微生物、細胞などの試料を受動的に採取できる。また、3Dプリンターで容易に製作でき、取り扱いが簡便で紛失しにくく、フィルターを確実に固定できる。さらに、浅海沿岸から水深6,000 mまでの深海域において幅広く応用可能であり、装置の組立、設置および回収を容易に行うことができる
 宮城県内の漁港で実施した2年間の季節調査では、本装置で採取したeDNAを用いて、漁獲対象となる4種のタコについて、季節ごとの出現状況を検証した。低コストかつ非侵襲的に生物モニタリングを実施できる手法として、水産資源管理、環境アセスメントおよび養殖業など、幅広い分野での活用が期待される。

生物試料用受動型eDNA採取装置 (3Dプリント対応)

性能・特徴等

生物試料用受動型eDNA採取装置 (3Dプリント対応)

応用例

・漁獲対象種の季節的・生物地理学的モニタリング
・養殖:病原体および外来種の早期検知
・災害発生時の生態学的評価

知的財産データ

知財関連番号 : 特願2026-40974  
発明者    : Cheryl L. Ames, Matthijs Ledder
技術キーワード: 環境DNA、eDNA、受動eDNA、水産資源管理、水産養殖、海洋モニタリング、タコ、生物多様性調査、バイオセンシング






シェア シェア

発明案件一覧に戻る

ページトップへ